ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

音楽

乙女にお願い!

日本ではガラパゴス的に進化した?『乙女の祈り』 ピアノを習い始めて中級レベルに達した少女たちに好んで弾かれるようです。ちょうど小学六年生頃でしょうか…私の友人もその頃に弾いていたのを覚えています。 この曲、のっけから指を1オクターブ開いた状態…

乙女はいけない?(コンサート・その8)

『乙女の祈り』は宗教的であるとして、共産圏の支配下にあったポーランドでは演奏禁止になりました。 歌詞があるわけでもないし、グレゴリオ聖歌的な音楽でもないこの曲のどこが宗教的なのでしょうか… タイトルに付けられた『乙女』がいかんのだそう。 日本…

乙女の祈り(コンサート・その7)

先日、コンサートのお疲れ様ランチしてきました。ホントはガーッと飲んで…と、やりたいところでしたが…(緊急事態宣言中でアルコールの提供はどこもしてない) さてさて。 『乙女の祈り』について。 ボンダジェフスカ… 聞いたことありませんね? バダジェフ…

キューンってするんだよね❤

カルチャーにて。 「先生、石崎ひゅーいさんの『アヤメ』って曲知ってる?」と、生徒さん。 何かのドラマのエンディングか何かで流れていたそうで。 私、テレビは見ないので全く分からず。 このアーティストさんも全く存じ上げず… これは菖蒲。アヤメと見分…

ヨーロッパの6月(コンサート・その5)

チャイコフスキーのピアノ曲『舟歌』も今回、アヴェ・マリアとしてアレンジしました。 ロシアの12ヶ月を題材に作られたピアノ作品集の6月にあたります。 6月というと日本ではジメジメ梅雨のイメージですが、ヨーロッパの6月は気持ちの良い私の好きな季節…

ピアノ曲が多くなる(コンサート・その4)

クラシックの名曲にアヴェ・マリアの祈りを歌詞としてアレンジする。 やはり、ピアノ曲が多くなってしまいました。 歌はほとんどがピアノと一緒に演奏します。ピアノ曲ですと、原曲をそのまま伴奏として、旋律を取り出して歌う箇所とした方がアレンジとして…

アヴェ・マリアとは何ぞや(コンサート・その3)

先日のコンサートで話したことをまとめています。 (話してないことも追記してます) アヴェマリアの歌というと、どなたの作曲のを思い浮かべるでしょうか。 有名なところではシューベルトですかね。 ちょっとマニアックな方になると、バッハの平均律にグノ…

人の名前を借りる(コンサート・その2)

アルビノーニのアダージョ、カッチーニのアヴェ・マリア。 どちらも、タイトルの名前の人が作曲したものではありません。 もう!騙されてましたよ、私!!! アルビノーニは、R.ジャゾットというイタリアの音楽学者によるもの。 図書館で断片を見つけて、そ…

教えること

カルチャーでの講師歴は来月で丸12年になります。 3年で辞めてやる!と最初の頃は言ってたんですが辞めよう辞めようと思いつつ、早12年です。 カルチャーで教え始めた頃、店長さんに最低人数を決められ「これを下回ったら教室を閉めましょう」と言われてい…

お役に立てれば

今年はコロナで活動の形が大きく変わりました。 公演が延期になったことが一番大きいですが、これにより、よりじっくり取り組めているのは嬉しいことです。 けれども、人前で演奏出来ないというのは自分の存在意義が分からなくなってしまい、これは大変辛い…

なぜに低い

カルチャーセンターで教えていますが、それでいいの?とお叱りを受けそうなくらい緩〜いレッスンをやっております。 で、色々と曲をやり尽くして(といっても難しいものは避けているので、やろうと思えばいくらでも曲はある)どうしたもんかなぁと思っていた…

香りと日本歌曲

自宅リフォームに伴い、少しずつ片付けています。 そうして出てきた試供品や旅行用のシャンプーたち…。片付けるために一気に使っております。 娘が修学旅行に出掛けた時に持たせた旅行用のシャンプー。某香水メーカーのものだったので、きっと素敵な香りよ!…

歌唱マスク ペリカンちゃん

稲城市民オペラ公式マスク《ペリカンちゃん》 出来あがりました❣️ この度、2種類のマスクが誕生しました。 口元には拳一つ分の空間。 ダイ◯ンの掃除機並みに息を吸っても布が口に張り付かない。 飛沫も飛ばさない。 なんでこんないいマスク、企業さんは開発…

歌唱マスク

研究に研究を重ねています。 歌う時には、このような普通のマスクでは歌いづらいのです。 そこで、 まずは第一弾。 どこぞの国の人のような感じです。 これは耳に掛けない、口や鼻からは離れていてファンデーションや口紅が付くこともなく快適。けっこうスカ…

演奏したらいけない曲?

演奏したらいけないなんて、怖いタイトルですが… 公演プログラムを考える時、選曲には色々と悩みます。 自分が演奏可能な曲かどうか(実力、声の種類に合ってるか) 前回演奏してないか 演奏時間とのバランス 公演の趣旨 季節 編成(ピアノと一緒なのか、他…

公開稽古

公開稽古終わりました! 長崎から、富士宮からも合唱メンバーが何人か合流。はじめましての方もいっぱいなのに、音楽で、オペラで繋がる愉しさよ… この日はマエストロ、柴田真郁さんによる音楽稽古でした。(画像は演出の馬場紀雄が話しているところ) ソリ…

公開処刑

今度、公開処刑いたします。 2月22日19時から、たましんRISURU小ホールです。 あ、間違えました。 公開稽古です。 5月に上演するオペラ「愛の妙薬」の稽古です。 稽古って、人に見られたくないんです。 だって稽古は恥をさらすところ。 特にオペラにおいて歌…

カウントダウン、子どもたち!

https://www.facebook.com/539660933112454/posts/775479809530564/?vh=e&d=n 稲城市民オペラ、次の公演まであと◯日! ってのをやってるんですが、 この日の担当は、 稲城市民オペラ・コーロピッコロの子どもたち。 撮影前には髪の毛を整えたりして、なかな…

放送されました!

昨日(1月10日)のNHKの「くらし◇解説」で、稲城市民オペラが紹介されました。 「最後の方で出ます」とは聞いていましたが、まさかまさか、あんなにしっかりと取り上げてくださったなんて感激でした❣️ 今回、流された「ラ・ボエーム」は昨年4月に上演したも…

受け止めてよ!

ただ何となく歌ってる…んですよ、皆さん。 言っちゃあ悪いけど、そうなんですよ。 クリスマスのミサは、聖歌隊に混じってソロ部分を歌わせて貰ってます。もう何年目だろうね。 で、私が数小節歌って合唱が引き継ぐところがあるんですけど、歌っててなんか虚…

声を守る

声には種類があります。 大まかに分けると ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バス この中からまた更に分けられます。 で、種類によってオペラの役、歌う曲が変わってきます。 なので、自分の声の種類とは違う役や違う曲を…と依頼があっ…

レッスン 〜コロラトゥーラの難曲を。

先日、久々にレッスンに行ってきました。 今では年に何回か受ける程度。昨年までは丸5年もレッスンに行かず…というか行けず、昨年、久しぶりに再開。 学生の頃は、それこそレッスン漬けでした。 音大では担当の先生によるレッスンが週に一度。月に一度はホ…

楽器を演奏する能力と歌う能力と

先日、息子のピアノの発表会がありました。 私たち夫婦の母校の音楽教室に移って10年、実際は3歳くらいから始めたので、ピアノ歴は14年くらい。 残念ながら娘はピアノは辞めてしまいました。親の仕事が音楽関係なので、二人とも「小学校卒業までは必ず続け…

Seiko Matsuda

富士宮への行きはピンクレディで、帰りは松田聖子さんのCDを。 松田聖子にハマった世代です。音域もちょうど合うし、ぶりっ子なんて言われてましたけど、かわいいものを追求してる姿は小学生女子には憧れの存在でした。 彼女の歌声はハスキーなんだけど、甘…

ピンクレディ

先日、富士宮に行った時に高速道路を運転しながら大音量でピンクレディのCDを。 富士宮へは、稲城市民オペラ関連で2週続けて行ってきました。 稲城市民オペラが富士宮??? 詳細は追ってお知らせしていきますね。 さて、 ピンクレディは子どもの頃の記憶が…

今は準備中

歌い手であることを忘れてしまいそうなソプラノ歌手・川上真澄です。 オペラとコンサートの準備に忙しくしています。本業は制作さん?といった感じ。 依頼を受けて演奏するということもありますが、自分で企画を立てることの方が多いです。大変ですが、やっ…

歌は

私にとって『歌』は祈りと同じと思ってます。 中には『人生』だという方もいらっしゃるようですね。 確かに私にとっても歌は『人生』なのですが、そう言ってしまうとかなり『個人的』なものになってしまうように感じて、少し違うんじゃないかと思います。 「…

緊張しない方法

そんな方法があったら知りたいソプラノ歌手・川上真澄です。 緊張します。かなりします。 演奏歴20年ですが、演奏のたびに「これが終わったらもう辞める!」と思いながら舞台袖にいます。でも、終わったらそんなこと忘れてます。 知り合いのお子さんが、ある…

邦楽と洋楽

明治の時代に学校教育が始まって、音楽は西洋のもの一辺倒でやってきたのが、最近では邦楽も少しずつ取り入れられているようですね。 とはいえ、触りくらいなものでしょうけど。 息子が篳篥(ひちりき)のテストがあるということで、お茶を持っていきました…

止まって待ってます

ボエームの譜面とにらめっこしているソプラノ歌手・川上真澄です。 来年4月14日に稲城市民オペラで上演する『ラ・ボエーム』に出演します。 先日の稽古で、児童合唱の子どもたちが意外に音楽記号を知らないということに気付き、楽譜に出てくる記号をホワイト…