ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

Seiko Matsuda

富士宮への行きはピンクレディで、帰りは松田聖子さんのCDを。

 

松田聖子にハマった世代です。音域もちょうど合うし、ぶりっ子なんて言われてましたけど、かわいいものを追求してる姿は小学生女子には憧れの存在でした。

 

彼女の歌声はハスキーなんだけど、甘ったるい声を出したり、曲によってはスッキリとした声を出したり、なんとも不思議です。歌い分けていて表現力は凄いですね。(Sweet Memoriesが21歳の頃の歌唱だなんて、ちょっと驚きです)

詩の内容も等身大から少し背伸びしたような内容で、何というか、少女漫画を読んでいるような感覚になります。(ピンクのモーツァルトとは何ぞや?!と、笑ってしまいましたが)

 

天使のウィンク』がリリースされた時、テレビで聞いてすぐにレコードを買いに行ったんです。その頃は佐世保におりましたので、四ヶ町のレコード屋さんにバスに乗って。

レジで会計をしていると店の人が「このレコード、よう出るね。すぐ掛けて!」と、店内の音楽がこの曲に変わりました。

 

 

富士宮の帰りは車を運転しながら熱唱しましたよ。旦那ちゃんは横で爆睡。

 

ただ、彼女の曲は『天使のウィンク』くらいまでしか歌えないのです。それまでのはB面の曲も歌えるのに。

 

佐世保から御殿場に移ることになって、友達も、人間関係も何もかもゼロからのスタートになってしまって、

その時の(故郷を離れて)淋しさ、悲しさ、辛さ、そういったものを歌謡曲では埋められなかったのです。

そんな時にハマったクラシック音楽。自分の気持ちに寄り添って癒してくれる存在だったんですね。

 

そういうわけで『天使のウィンク』以降の曲も初めましての気持ちで聞いたのですけど、しばらくはいい曲が続きますね。

途中「ん?もしかして出産後だった?」と思う曲があったり…(高音の伸びに違和感が…たぶん加齢によるものですね…若い時と同じにはいきません  泣)

 

CD後半はアメリカ進出の頃のでしょうか。あちらの音楽の作りになっていて、残念ながらしっくり来ない。

 

ちなみに、私のCD『Grazie Piena』のピアニストは、聖子ちゃんが神田正輝さんと結婚式を挙げた時に碑文谷教会でオルガンを弾いていた方です。