ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

乙女にお願い!

日本ではガラパゴス的に進化した?『乙女の祈り』 ピアノを習い始めて中級レベルに達した少女たちに好んで弾かれるようです。ちょうど小学六年生頃でしょうか…私の友人もその頃に弾いていたのを覚えています。 この曲、のっけから指を1オクターブ開いた状態…

乙女はいけない?(コンサート・その8)

『乙女の祈り』は宗教的であるとして、共産圏の支配下にあったポーランドでは演奏禁止になりました。 歌詞があるわけでもないし、グレゴリオ聖歌的な音楽でもないこの曲のどこが宗教的なのでしょうか… タイトルに付けられた『乙女』がいかんのだそう。 日本…

乙女の祈り(コンサート・その7)

先日、コンサートのお疲れ様ランチしてきました。ホントはガーッと飲んで…と、やりたいところでしたが…(緊急事態宣言中でアルコールの提供はどこもしてない) さてさて。 『乙女の祈り』について。 ボンダジェフスカ… 聞いたことありませんね? バダジェフ…

キューンってするんだよね❤

カルチャーにて。 「先生、石崎ひゅーいさんの『アヤメ』って曲知ってる?」と、生徒さん。 何かのドラマのエンディングか何かで流れていたそうで。 私、テレビは見ないので全く分からず。 このアーティストさんも全く存じ上げず… これは菖蒲。アヤメと見分…

ドレスを洗う

恒例のジュチャジュチャ干しです。脱水せずに干します。 先日のコンサートで着たドレスを洗いました。 昨年は全く歌う機会が無かったので1枚も洗いませんでしたが近々ドレスを着ることは無いので、お天気のうちに洗ってしまいました。 浴槽で洗います。 昔…

聖人(コンサート・その6)

まあ色々喋りましたが、聖人のことは一般の方はよく分からないんじゃないかと、この話題も入れました。 聖人になる前に、段階を踏むことがあります。 チマッティ神父様は現在、尊者でいらっしゃいますが、認められれば次には福者、そしてようやく聖人です。 …

ヨーロッパの6月(コンサート・その5)

チャイコフスキーのピアノ曲『舟歌』も今回、アヴェ・マリアとしてアレンジしました。 ロシアの12ヶ月を題材に作られたピアノ作品集の6月にあたります。 6月というと日本ではジメジメ梅雨のイメージですが、ヨーロッパの6月は気持ちの良い私の好きな季節…

ピアノ曲が多くなる(コンサート・その4)

クラシックの名曲にアヴェ・マリアの祈りを歌詞としてアレンジする。 やはり、ピアノ曲が多くなってしまいました。 歌はほとんどがピアノと一緒に演奏します。ピアノ曲ですと、原曲をそのまま伴奏として、旋律を取り出して歌う箇所とした方がアレンジとして…

アヴェ・マリアとは何ぞや(コンサート・その3)

先日のコンサートで話したことをまとめています。 (話してないことも追記してます) アヴェマリアの歌というと、どなたの作曲のを思い浮かべるでしょうか。 有名なところではシューベルトですかね。 ちょっとマニアックな方になると、バッハの平均律にグノ…

人の名前を借りる(コンサート・その2)

アルビノーニのアダージョ、カッチーニのアヴェ・マリア。 どちらも、タイトルの名前の人が作曲したものではありません。 もう!騙されてましたよ、私!!! アルビノーニは、R.ジャゾットというイタリアの音楽学者によるもの。 図書館で断片を見つけて、そ…

お導き(コンサート・その1)

アヴェ・マリアばかりを歌ったコンサート。 17曲のうち13曲は世界初演となりました。 この13曲は音楽自体は世に出回ってるものですが、そこにアヴェ・マリアの歌詞を付けて…というのはお初だと思います。そういう意味で世界初演。 たった一つ、きっかけにな…

終わりました

アヴェ・マリアばかりを歌ったコンサート、爆笑?のうちに終わりました。 予想以上のお客様… 本当に有り難かったです。 話していて、ここウケるところなのになぁ…笑わないなぁ反応鈍いなぁと思っていたら、マスクで表情がよく見えないから分からなかっただけ…

発声のこと。

そういえば、発声のこと、どんな風に教えているか、などブログに挙げることはあまりしてませんね。 マンツーマンのレッスンであれば、それぞれなのですけど、カルチャーや市民オペラとなると数人対私…。どちらかと言えばマンツーマンの方がその人に起こって…