ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

コンサート

準備に3年半

稲城市民オペラ「愛の妙薬」は、Tokyo Tokyo FESTIVALの助成採択事業として開催しました。 説明会に参加したのは2018年3月。団長と私とで参加し、そこから市民オペラの楽しさを伝えたい!と運営委員会で何度も話し合い構想を練って「ボンジョルノ!市民オペ…

乙女にお願い!

日本ではガラパゴス的に進化した?『乙女の祈り』 ピアノを習い始めて中級レベルに達した少女たちに好んで弾かれるようです。ちょうど小学六年生頃でしょうか…私の友人もその頃に弾いていたのを覚えています。 この曲、のっけから指を1オクターブ開いた状態…

乙女はいけない?(コンサート・その8)

『乙女の祈り』は宗教的であるとして、共産圏の支配下にあったポーランドでは演奏禁止になりました。 歌詞があるわけでもないし、グレゴリオ聖歌的な音楽でもないこの曲のどこが宗教的なのでしょうか… タイトルに付けられた『乙女』がいかんのだそう。 日本…

乙女の祈り(コンサート・その7)

先日、コンサートのお疲れ様ランチしてきました。ホントはガーッと飲んで…と、やりたいところでしたが…(緊急事態宣言中でアルコールの提供はどこもしてない) さてさて。 『乙女の祈り』について。 ボンダジェフスカ… 聞いたことありませんね? バダジェフ…

ドレスを洗う

恒例のジュチャジュチャ干しです。脱水せずに干します。 先日のコンサートで着たドレスを洗いました。 昨年は全く歌う機会が無かったので1枚も洗いませんでしたが近々ドレスを着ることは無いので、お天気のうちに洗ってしまいました。 浴槽で洗います。 昔…

聖人(コンサート・その6)

まあ色々喋りましたが、聖人のことは一般の方はよく分からないんじゃないかと、この話題も入れました。 聖人になる前に、段階を踏むことがあります。 チマッティ神父様は現在、尊者でいらっしゃいますが、認められれば次には福者、そしてようやく聖人です。 …

ヨーロッパの6月(コンサート・その5)

チャイコフスキーのピアノ曲『舟歌』も今回、アヴェ・マリアとしてアレンジしました。 ロシアの12ヶ月を題材に作られたピアノ作品集の6月にあたります。 6月というと日本ではジメジメ梅雨のイメージですが、ヨーロッパの6月は気持ちの良い私の好きな季節…

ピアノ曲が多くなる(コンサート・その4)

クラシックの名曲にアヴェ・マリアの祈りを歌詞としてアレンジする。 やはり、ピアノ曲が多くなってしまいました。 歌はほとんどがピアノと一緒に演奏します。ピアノ曲ですと、原曲をそのまま伴奏として、旋律を取り出して歌う箇所とした方がアレンジとして…

アヴェ・マリアとは何ぞや(コンサート・その3)

先日のコンサートで話したことをまとめています。 (話してないことも追記してます) アヴェマリアの歌というと、どなたの作曲のを思い浮かべるでしょうか。 有名なところではシューベルトですかね。 ちょっとマニアックな方になると、バッハの平均律にグノ…

人の名前を借りる(コンサート・その2)

アルビノーニのアダージョ、カッチーニのアヴェ・マリア。 どちらも、タイトルの名前の人が作曲したものではありません。 もう!騙されてましたよ、私!!! アルビノーニは、R.ジャゾットというイタリアの音楽学者によるもの。 図書館で断片を見つけて、そ…

お導き(コンサート・その1)

アヴェ・マリアばかりを歌ったコンサート。 17曲のうち13曲は世界初演となりました。 この13曲は音楽自体は世に出回ってるものですが、そこにアヴェ・マリアの歌詞を付けて…というのはお初だと思います。そういう意味で世界初演。 たった一つ、きっかけにな…

終わりました

アヴェ・マリアばかりを歌ったコンサート、爆笑?のうちに終わりました。 予想以上のお客様… 本当に有り難かったです。 話していて、ここウケるところなのになぁ…笑わないなぁ反応鈍いなぁと思っていたら、マスクで表情がよく見えないから分からなかっただけ…

コンサート

久々にコンサートを開きます。 詳しくはコンサートの中でお話しようと思ってるので、ここでは少ししか触れませんが、器楽曲にラテン語のお祈りを歌詞として付けました。 これがまた楽しい作業で。 昨年、コロナで全く歌う気が無くなり、丸3ヶ月も歌いません…

遅ればせながら

稲城市民オペラのソリスト3人でのクリスマスコンサートYouTube配信です。 良かったらご覧になってください。 https://m.youtube.com/watch?v=UKHa_yOKVds&feature=youtu.be

また進化した歌唱マスク

なんとまた進化したんです。 ある団員さんの提案で不織布バージョンを作ってみました。 不織布にも色々あって、硬かったりゴワゴワしたり。ちょうど良いものが見つかりました。 そして空間を保つことが出来るのか… これは難無くクリア。 従来の型紙に少し変…

GOはGOでも

Go to キャンペーンで、出掛けないと損した気分…になってしまうのは、きっと踊らされてるんでしょうねぇ…。 さてさて。GOはGOでも『ひろみ』の方のコンサートに行ってきました。母のお供です。母には初めてのNHKホール。足も悪いし、東京には慣れてないので…

香りと日本歌曲

自宅リフォームに伴い、少しずつ片付けています。 そうして出てきた試供品や旅行用のシャンプーたち…。片付けるために一気に使っております。 娘が修学旅行に出掛けた時に持たせた旅行用のシャンプー。某香水メーカーのものだったので、きっと素敵な香りよ!…

演奏したらいけない曲?

演奏したらいけないなんて、怖いタイトルですが… 公演プログラムを考える時、選曲には色々と悩みます。 自分が演奏可能な曲かどうか(実力、声の種類に合ってるか) 前回演奏してないか 演奏時間とのバランス 公演の趣旨 季節 編成(ピアノと一緒なのか、他…

前にも歌えない日々があったなぁ…

緊急事態宣言は解除されてカルチャーの仕事は通常に戻りました。こちらは相変わらずユルユルと。 稲城市民オペラの稽古場にしている公民館は完全開館ではなく未だ活動はできない状況… おかげで庭仕事がはかどります。 (このバラはペッシュボンボン) フラン…

カウントダウン、子どもたち!

https://www.facebook.com/539660933112454/posts/775479809530564/?vh=e&d=n 稲城市民オペラ、次の公演まであと◯日! ってのをやってるんですが、 この日の担当は、 稲城市民オペラ・コーロピッコロの子どもたち。 撮影前には髪の毛を整えたりして、なかな…

放送されました!

昨日(1月10日)のNHKの「くらし◇解説」で、稲城市民オペラが紹介されました。 「最後の方で出ます」とは聞いていましたが、まさかまさか、あんなにしっかりと取り上げてくださったなんて感激でした❣️ 今回、流された「ラ・ボエーム」は昨年4月に上演したも…

保健所に行きました

気が付いたら9月も10日を過ぎていました。 ソプラノ歌手・川上真澄です。 「人生初の忙しさ」と言ってもおかしくない状況だと思います。 何度かお伝えしている稲城市民オペラの活動が会社並みの仕事量… いや、会社勤めしたことないので分かりませんけど、絶…

声を守る

声には種類があります。 大まかに分けると ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バス この中からまた更に分けられます。 で、種類によってオペラの役、歌う曲が変わってきます。 なので、自分の声の種類とは違う役や違う曲を…と依頼があっ…

レッスン 〜コロラトゥーラの難曲を。

先日、久々にレッスンに行ってきました。 今では年に何回か受ける程度。昨年までは丸5年もレッスンに行かず…というか行けず、昨年、久しぶりに再開。 学生の頃は、それこそレッスン漬けでした。 音大では担当の先生によるレッスンが週に一度。月に一度はホ…

仕事を受ける時

私たちの仕事って、口約束が多いです。 依頼してくるところは、公的な機関とか、プロでやってるところの依頼とか、先生や先輩からの依頼とか、アマチュアとか、素人さんとか、とにかく色々。 立ち話みたいな感じで「来てね」と言われて「暇だったら行くね」…

今は準備中

歌い手であることを忘れてしまいそうなソプラノ歌手・川上真澄です。 オペラとコンサートの準備に忙しくしています。本業は制作さん?といった感じ。 依頼を受けて演奏するということもありますが、自分で企画を立てることの方が多いです。大変ですが、やっ…

後輩の成長

稲城市民オペラを主宰しています。 立ち上げる時に市内出身の後輩(歌い手…ソプラノとメゾソプラノ)の二人に手伝うようにお願いして、献身的に貢献して頂いてます。 二人のうち一人(ソプラノ)は彼女が10歳からの付き合いで、私のところにレッスンに来たこ…

プロデューサー目線なのかも

ちょいと遣る瀬無い気持ちになることが続きまして。今日は(今日も?)辛口です。 オペラの他には、数人の歌い手さんとご一緒することもよくありますし、歌い手が数人出演するコンサートを聴くことも多ございます。 オペラ以外の演奏で数人で歌うとなると、…

師匠のコンサート

先日、毎年恒例の私の師匠のコンサートに行ってきました。 先生は今は京都の大学で教えられているので、京都からもお弟子さんがいらして一緒に出演のコンサートでした。 私は毎年この時期は色々入って遠慮しています。なかなかお役に立てなくて…と思っていた…

緊張しない方法

そんな方法があったら知りたいソプラノ歌手・川上真澄です。 緊張します。かなりします。 演奏歴20年ですが、演奏のたびに「これが終わったらもう辞める!」と思いながら舞台袖にいます。でも、終わったらそんなこと忘れてます。 知り合いのお子さんが、ある…