声を守る
声には種類があります。
大まかに分けると
この中からまた更に分けられます。
で、種類によってオペラの役、歌う曲が変わってきます。
なので、自分の声の種類とは違う役や違う曲を…と依頼があった時は、皆さん悩まれます。
悩むということは、歌えなくはない、ということだったりします。箸にも棒にもかからないのだったら悩みません。例えば、ソプラノなのにバリトンの役を歌え、とか。こういうのは論外なので悩みません。
歌えなくはないんだけど、悩ましいこともある。
それが原因で喉を壊しても嫌だし、自分の声に合ってないということは効果的なパフォーマンスが出来るか…という心配もある。
周りを見ていると皆さん上手にやりくりなさっている様子です。(この役をやる時は数ヶ月前から別の役は入れない、とか)
あまりにこれは歌いませんとやっていると、仕事が来なくなるという心配…よりも、歌い手の性として、仕事が来たら歌いたいんです。
で、歌っちゃう。
「自分の声は○○なので、こういった役はやりません」とハッキリお断りされた人もいます。
そしてご自分のレパートリーをお知らせくださいました。
偉いなぁと感心。
長く歌い続けるには、とても大事なことです。
でね、それはよく分かったんですが、
受けとる側としてはね、断られるだけでいいんですよ…
だって、一々、この人のレパートリーなんて気にしてられませんもの。たくさんのレパートリーをお知らせくださったって、覚えてられないし、そのリストを大事に持っててお願いしたい時に読み返すなんてこともしません。
で、何が残ったか。
面倒な人…という印象だけ。
今度何かお願いしようと思っても「前に送ったリストの通りです」なんて言われても面倒なので、たぶんもう声は掛けないでしょう。
声を守るのは大事。
でもそれは自分の問題。
上手くお伝えする方法も必要ですね。