ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

緊張しない方法

そんな方法があったら知りたいソプラノ歌手・川上真澄です。

 

緊張します。かなりします。

演奏歴20年ですが、演奏のたびに「これが終わったらもう辞める!」と思いながら舞台袖にいます。でも、終わったらそんなこと忘れてます。

 

知り合いのお子さんが、あるコンクールでかなり緊張してしまって、力を発揮できなかったそうなんです。それまでの出来は良かったのに。緊張しない方法って無いのかしらねぇ、なんて話してまして。

適度な緊張は必要なんですが、余計な緊張はいらない。

 

で、

「(あなたの演奏なんて)大して聞いてないから、気楽にやればいいのよ」って言ったら?と言うと

 

「そんなこと言ったら落ち込んじゃうよー!!!」って。

 

ちょうどピアニストが来たので

「緊張してる人に、大して聞いてないから気にするなって言うよね?」と言ったら

 

「そんなこと、言わないよぉ!真澄さんだけじゃないの?!」と。

 

確かに。

これは自分で自分に言って緊張を和らげてる言葉でした。人に言ったら恨まれる!!!

 

本番では、練習した時の出来より良くなることは無いのです。だから、練習した通りにやればいいだけのこと。なぁんて簡単に言うけど、これがなかなか難しい。練習したけど、ここでこういう間違いをしたかぁ、なんて思いながら歌っていたりします。

本当は間違えたって、表現したいことを出そうとすれば、演奏中に緊張を増すことは無いのだけどね。

 

良く見せよう、なんて邪心が入るからおかしくなるんです。練習した以外のことは出来ないのに。なので、良く見せようなんて自意識が過剰に反応してたら「大して注目されてないから大丈夫」と思うようにしています。

人に言っちゃダメだけどね!!