ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

公開処刑

今度、公開処刑いたします。

2月22日19時から、たましんRISURU小ホールです。

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あ、間違えました。

公開稽古です。

5月に上演するオペラ「愛の妙薬」の稽古です。

 

稽古って、人に見られたくないんです。

だって稽古は恥をさらすところ。

特にオペラにおいて歌うという行為は、自分を曝け出して歌い、演技するもの。

そうして出したものを指揮者や演出家に「違う」とか言われて直されていくんです。まるで全てを否定されたような気分になる時もあります。それに、たくさん間違えます。あろうことか音だって外して音痴になることもあります。(私だけか?)

 

そんなものを不特定多数の人に見られたくありません。何もわざわざ、自分の失態を大勢の人に見られたいなんて思う人がいるでしょうか。(Mなのか?)

 

なのに、なのに、

この公開処刑を、もとい、公開稽古を無料で見せてしまうのです。(Mなんですかね?)

 

オペラの稽古って、どんな風に行われるんだろうって思いません?

色々失態を晒す稽古ですが、それでも、本番より稽古の方が面白いと思うことがあります。

作品への解釈を知り、まるで魔法に掛けられたように他の演者が変わっていくのを目の当たりにし(時には自分も変わり)電気仕掛けではない生の音楽が流れていく…

 

少しでも興味のある方は是非、お越し下さい。

入場無料。申し込みもいりません。

18時45分に開場します。申し込み無しですので、どのくらいの方がいらっしゃるのか見当もつきません…

団員からは「無謀です」と言われました。

よくよく考えたら…そうですね。どーすべーか。

基本、私はチャレンジャーです。(でも時々人見知りモードが発動する)

 

ちなみに、ある方に公開稽古の意味をお話したら

「それって公開処刑じゃないですか!」と上手いこと言ってくれました。有り難く使わせて頂きます。