ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

他楽器との演奏

ソプラノ歌手・川上真澄です。

 

11月17日には稲城市平尾でアコーディオンと一緒に演奏します。

そして、12月16日にはハープと一緒に演奏します。

10月にはクラリネットばかりのオーケストラで演奏しました。

いつもはピアノやオケと一緒ですが、このように他の楽器とご一緒する機会が増えてきました。

 

クラシックの歌は元々はオーケストラかピアノと共に演奏するように書かれています。

オペラ(*歌劇)は、ほとんどがオーケストラとの演奏になりますが、これを演奏し易いようにオーケストラ部分をピアノに編曲したものが存在します。オペラの稽古では毎回、オーケストラと一緒に練習するわけにはいかないからです。

(*声楽の演奏を何でも「オペラ」と言う方がいますが、これは間違いです)

 

他の楽器単体で一緒に演奏する時は、ピアノ用に書かれた楽譜を元に演奏することになります。(クラリネットクワイヤーの時はオーケストラ譜を元に編曲します)

そうすると、演奏に違和感が生じる部分が出てきます。そういった箇所は音形を変えるなどして、その楽器の特性に合ったものにします。もちろん極端な変化は作曲家の意図したものから離れていくので最小限に留めます。楽器によっては得意な音域もありますから、その音域にも合わせます。

 

ハープとは、クリスマスコンサートでご一緒します。天国的な、女神を彷彿とさせるような響きがなんとも素敵なんですよね。

一方、アコーディオンは何というか、昔のパリの酒場を思わせるような(って、行ったことも見たこともありませんが)ちょっと退廃的な、大衆的な雰囲気があります。

どちらが優れているとかいう話ではなく、この両極端なイメージの楽器の両方とご一緒できるって、歌い手は幸せだなぁと思います。