ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

他の楽器とご一緒する

土曜日はアコーディオンと一緒に演奏してきました。

愉しかったですよ。小さなお店にたくさんのお客様でした。

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普段、オペラや宗教曲以外で歌う時はピアニストと一緒です。歌い手と一緒に演奏するピアニストは慣れたもので、今回のような企画ですと一回合わせて本番、もしくは本番の前に一度合わせるくらいです。

それが今回は、本番の日も含めると4回!

多い方ですが、この作業は楽しいものでした。

色々と発見があり、演奏方法を見つけていく作業は愉しかったです。

 

楽器にはそれぞれ特性があって、それによって試行錯誤します。もちろん、曲選びから悩みます。お互いに良い特性を出せる曲目、奏法でないと演奏自体がアレレ?なものになってしまいます。それを見つけていく作業です。音楽を通して奏者同士のコミュニケーションが愉しいのですね。

 

アコーディオン奏者にとっては、オペラアリア、オペレッタからの曲を弾くというのは難易度の高いものだったと思われました。不安もありましたが、そのメロディをどう捉えたら、どのように弾いたらいいのか、探る作業はお互いに刺激になりました。

相変わらず、私が相方に求めるものは抽象的な表現。

「この3つの音でパリの呑み屋にして!」

私、パリの呑み屋に行ったことないのに!!!

 

今回、終わってアコーディオンの瑞枝さんに言われたことは

私が「待ってくれた」のが良かったということ。

要求を飲み込んで音に変換する、表現にするまでに時間がかかる人もいます。私もそう。すぐに出来ないからと切り捨てることは無いと思ってます。熟すのを待つのです。それはお互い様。

 

で、私の方は、チャレンジしてくれてありがとう、ということ。

これまでに色んな方とご一緒してますが、不安があると、こちらが困る言動・要求をされる方がいます。原因はご自分の演奏に不安を感じることによるのだと思いますが、それは誰でも同じこと。(当然、こういう方は本番を終えたらサヨウナラになります)

彼女もきっと不安は大きかったと思います。ですが、腐らず挑戦してくれて一緒に演奏する愉しさを感じる素敵な時間になりました。

 

さて、来月はハープと一緒に演奏します。