スープのある幸せ
ソプラノ歌手・川上真澄です。
イタリア料理に『Zuppa di verdura』(野菜のスープ)というものがあります。イタリア滞在中、イタリア食ばかり続いて食欲がなくて、どうしても外食しないといけない時に注文していたメニューです。
優しい味で、もちろん身体にも優しくて、長年この味が出せないかと思っておりました。トマトが入ったミネストローネスープはよく作るんです。が、野菜のスープに比べると味はシャープな感じです。もちろんこれはこれで美味しいのですけど、あの温かみのあるスープを自分で作れたらなぁと思っておりました。
夏前に神父様とみんなで料理を持ち寄り食事を共にした時に、このスープを作ってきた方がいました。ミラノ出身の神父様は「これはイタリアの味です!」と大喜び。
作ってきた方は40年くらい前にミラノに数年滞在していて、その時にこの料理のコツを教わってきたそうなんです。
で、それは何かというと、
外してはいけない野菜はセロリとかぼちゃ。
オリーブオイルは野菜が浸かるくらい多目に(私は1カップ使います)ということでした。
あとは何の野菜を入れてもいいということでしたが、うちではヒヨコマメ、白インゲン豆、赤い豆(名前知らない)押麦を入れるのが定番になりました。
スープというより雑穀煮といった感じです。かぼちゃとセロリがいい味を出してます。