ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

発声のこと。

そういえば、発声のこと、どんな風に教えているか、などブログに挙げることはあまりしてませんね。

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マンツーマンのレッスンであれば、それぞれなのですけど、カルチャーや市民オペラとなると数人対私…。どちらかと言えばマンツーマンの方がその人に起こっていることを分析しながら対策を考えられるので合っているのかもしれません。

が…

疲れますね。

 

最近はともかく、何はともあれ、

『喉を開けること』

こればっかり言ってます。

 

これは私がそうだったからよく分かること。

喉が開いていても、それだけじゃいけないんですけどね、

 

怖いんですよ。

喉を開けるのって、怖いんです。

 

喉を開ける以外にもっとたくさんやらなきゃいけないことってあるんですが、

結局、喉が開いてないと意味無いよなぁ…となって、

また元に戻って『喉を開けて』ってなるんです。

 

喉を開けるのは説明が割と簡単なのですが、おでこが開くことに関しては難しい。これができたら高音ピアニッシモが出来るようになります。

とっても感覚的なものなので、教えるのも教えられる方もナンジャラホイ?な感じ。私のおでこを開けてくれた先生は「おでこ、開けなさい」しか言ってなかったです笑

 

で、レッスン中に何度か開いた瞬間はあったんだと思います。その度に先生に「それよ!」「その感覚を忘れないで!」と言われていたのですが、たまたま開いただけなので、当の本人は全く分からず…

 

この感覚がなかなか分からなくて、生まれて初めて自力で開いた!と感じたのは40歳の時でした。いささか時間が掛かりました…(そうは言っても開かずに終える人が多いのですから幸せだと思います)

 

この瞬間のことは今でもハッキリ覚えています。何の歌のどの部分だったのか、も。私の場合、子音のPがきっかけになってくれたようです。

それまでと声の出し方の感覚が違って、曇りが取れて、やっと掴んだ!という感覚がありました。

もちろん、勉強は続けていってますが、やっと自分の中に確固たるものが出来たと独り立ちした瞬間でもありました。

夏は夜。闇もなお蛍の多く飛びちがひたる。

稲城市民オペラの皆と蛍を見に行ってきました。

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画像はOさんから頂きました。

 

自宅から蛍の飛び交うところは2箇所あります。

一つは車の行き交う中、暗い方に目を向けると見えるところの。

そしてもう一つは、川のせせらぎを聞きながら見る風情あるもの。今回はここに。

時期が早いので乱舞してるというほどでもありませんでしたが、それでも舞う姿は幽玄で、現実世界からすっかり離れたところに連れて行って貰いました。

 

夏は夜。月のころはさらなり。

闇もなお蛍の多く飛びちがひたる。

 

稲城市民オペラでは市内の自然がいっぱいのところを散策して動画にし、発信しています。

枕草子のこの文章を思い出していたら、私たちのこの活動は『をかし』を伝えるものだなぁ…と。

 

『あはれ』は、音楽での方が伝えやすいかも。

(そうではない作品もあるけど)

『をかし』を歌で伝えるのは案外難しいのかもなぁ…

 

 

コンサート

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久々にコンサートを開きます。

詳しくはコンサートの中でお話しようと思ってるので、ここでは少ししか触れませんが、器楽曲にラテン語のお祈りを歌詞として付けました。

 

これがまた楽しい作業で。

 

昨年、コロナで全く歌う気が無くなり、丸3ヶ月も歌いませんでした。

3ヶ月!!

かなり衰えててびっくりしました。

今回歌う曲たちが無かったら、3ヶ月よりもっと長い期間、歌わなかったと思います。

 

クラシックのコンサートではクラスターは発生していません。

けれども、かなり風当たりが強いのを感じます。

 

よくもまあ、そんな酷い言葉を居丈高に(しかも教会の中で)人に浴びせられるものだ、という方もいました。この方、他のクラシックのコンサートをキャンセルしたと話していて、それは別にいいのですが、クラシックのコンサートで密になって、大声でも出すおつもりだったんでしょうか…(クラシックのコンサートで、そんな迷惑な方はお断りなのでキャンセルしてくれてありがとう、なんですけどね)

 

色々と見聞きしますに、コンサートを開くだけが演奏家のやることじゃないだろうと仰る方もいるようです。

 

確かにそうかもしれませんが、そういう方は演奏による空間での気のやり取り、振動、波動などを味わったことの無い、本当の楽しみを知らない方なんだろうなぁと思います。

音楽の素晴らしさ、楽しさだけじゃない何かが、生演奏にはあるのですね。

なので、感染症対策をしっかりやって、楽しみたい方に提供したいと思います。

 

生演奏の良さ…

これはいくらこちらが言っても、また、それを感じて楽しんでるお客様が言っても、分からない人には分からないことなのでしょうね。

そのうち、また普通に演奏される世の中になった時に、分からなかった方もこういうことか!と感じられる機会が訪れればいいなと思います。

 

 

 

 

 

 

チラシに載せるコロナ対策の文言

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バラの季節を迎えています。

 

昨年5月に上演するはずだったオペラは、8月に延期公演が決まりました。

 

気が付くと5月。チラシを急がねばなりません。

スケジュールが合わず変更になった歌い手もいます。会場も変わりオケではやらないことになりましたのでチラシは新しくせねばなりません。

 

チラシには『コロナ対策』についての文言を載せることにしました。私たちは充分、対策を取って上演しています。というもの。

 

チラシを作ってくださる方に、その文言を送りました。

「多いですね…」って。

「合唱のコンサートでもここまでは載せませんよ」って。

 

「風当たりが強いように感じてるんです」と答えると

「合唱もそうですよ」って。

 

たぶん文言は削ることになると思いますが、そんなに長くなったのは風当たりのせいだけでしょうか?

 

悶々と考えていました。

 

 

それで、気がついたこと。

 

 

 

内側を説得しないといけないのです。

 

 

オペラは、

特に、市民オペラ団は、

 

合唱は一般人、ソリストはプロ、

という形で成り立っています。

 

一般の方はこのコロナで合唱などの活動を職場から制限されている方もいます。

そういう方は参加出来なくて仕方ないとしても、そうでない方は趣味でやってるのですから、このご時世、休んだっていいのです。(しかしながら休んでる間に確実に衰え、再開する時には歌えなくなってるでしょうし、活動する人がいなくなれば団体は無くなり存続させることは難しいでしょう)

 

だから公演を打とうと思ったら、内側を説得する必要があるのです。

 

稽古では歌唱マスクを開発して全員がそれを使って歌い、換気を充分行ったり、体温の記入記録など、出来うる限りのことをしています。

 

それでも、です。

練習だったらOKなんです。

公演となるとマスクを外します。

プロの演奏家だったら躊躇なく外すんだろうと思います。でも一般の方はそうはいかない。関係者が見に来た時に白い目で見られるとか、そういった不安を感じるのでしょう。コロナじゃなくて人が怖い。

だからチラシには、充分対策を取ってますという文言を載せないといけないと思うのです。

 

下記がその文言。

 

感染症対策について~安心してご来場頂くために~】
公演を迎えるにあたり、稲城市民オペラでは感染症専門医による講習を受け対策内容に則って公演を実施しております。出演者は公演2週間前からの体温を記録し、全員がPCR検査を受け陰性であることを確認の上、上演致します。
会場内は換気のため上演中におきましてもドアは解放しております。開場前にお客様の触れられる可能性のあるところ(手すりやドアノブなど)は消毒しております。ソーシャルディスタンスを保つため座席は半分に減らしてあります。

 

〈お客様には以下のことをお願い致します〉
<入場時>
*適度な距離を保って並び、ご入場ください。
*受付にて検温、手指の消毒、連絡先の提出をお願い致します。
*37.5度以上の熱のある方、体調の優れない方、風邪症状のある方、新型コロナウィルスに感染の疑いのある方のご入場はお断り致します。
*チケットの半券はお客様自身にてもぎり、専用箱にお入れください。
*プログラムはご自分でお取りください。

<会場内>
*会場内での飲食はご遠慮ください。
*会場内ではマスクの着用をお願い致します。
*大きな声での声援はご遠慮ください。代わりに拍手をお願い致します。
*休憩中もソーシャルディスタンスを保つようお願い致します。
*着席不可の座席には座らないでください。
*会場内に設置してある指揮者用譜面台、小道具類、楽器等にはお手を触れないようお願い致します。
*演奏者のアクティングエリア内には立ち入らないようお願い致します。
*出演者への花束などの手渡しはご遠慮ください。
<退場時>
*終演後の出演者によるお見送りは致しておりません。
*規制退場を行います。指示に従ってご退場ください。

 

 

うーん。長いですよね。

でも削れない…

 

コロナ禍におけるイベント開催

忙しい4月が終わりそうです。今年は花の開花が早く、庭のバラも咲き始めました。

 

さて、このコロナ禍にあって歌に関する活動が忙しいとは有り難いことです。

先日は『オペラ文化祭』と称したイベントを開催しました。小道具製作の様子や舞台メイク、衣装作り、稽古などオペラ公演を迎えるまでのアレコレをぜーんぶ見せてしまおう!という企画でした。

楽しかった😊

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これは前日の写真。

小道具は団員さん作。

で、

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私も作ってます。なかなか楽しい。

 

8月28日と29日には、いよいよ『愛の妙薬』を上演します。(私は29日に出演します)

絶賛チラシ作り中。

ただし、今回は1日あたり125席しか出せないのです。チケットを売り出したら即日完売するんじゃなかろうかと…(5月末に発売開始予定)

 

え?このコロナ禍で会場に足を運ぶ人がいるかって?

そういう人はコロナが無くても来ないから。

 

忙しい4月でしたが『コロナ禍におけるイベント開催について』感染症専門医の方による講義を受けてきました。

目からウロコな内容で、安全にイベント開催をするためのノウハウを教えて頂きました。

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さあ、4ヶ月後です。

 

ローズマリー軟膏

何年か前に流行ってたみたい。

私も作ってみました。

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ローズマリー軟膏です。

 

ハンガリーウォーターの材料でもあるローズマリーは若返りのハーブと言われています。

お料理にも使えるし、香りもいいし、庭では世話無しで生きててくれるし(それが一番!)アンチエイジングにもなるなんて❣️

 

無水エタノールローズマリーのウルソール酸を抽出させます。(ウルソール酸が若返りの成分?)

ウォッカの40度とかでも出来ないかと思いましたら度数が低いとウルソール酸は抽出できないそうなのです。

やっと薬局に無水エタノールが戻ってきたので久々に購入しました。

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漬けてすぐ。あっという間に綺麗な緑色。

4週間待ちます。

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色が濃くなりました。

 

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ローズマリー抽出液とワセリンを1:2。

今回、色んな方が作ってるブログなどを参考にしましたが、分量を1:1とするものもあり悩んだ末に1:2に。そこにアプリコットカーネルオイルとハトムギオイルも少々加えました。

 

湯煎に掛けます。

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かき混ぜて、かき混ぜて。ワセリンを溶かし、エタノールのアルコールを飛ばします。

ホントに飛んでるのか不安…。鼻を近づけたら思い切りアルコールの匂いでむせそうになりました。アルコールに弱い人は酔いそうな勢いです。

 

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泡が少なくなってきました。

ここまでで45分くらい。鼻を近づけてもアルコールの匂いはしなくなりました。

が、単に私の鼻が慣れただけかもしれないので更に15分。

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なんかいい感じ。

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容器に移して固めます。

 

顔に、手に付けてみました。いい感じです。

とても伸びがいいので少しの量で良さそう。いつ無くなるんだ?抽出液はまだまだあるし、ワセリンも大きいの買ってきちゃったよ。これは身体全体に毎日付けないと無くならない。あとは色んな人に配るしかなさそう。

 

 

果たして、この軟膏にウルソール酸はどのくらい入っているのか…、どのくらいの効果があるのか…、

 

全くもって見当はつきません!

 

 

 

熱が出てPCR検査

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お庭のミモザが満開で、ゆっくり庭に出たいのだけど…

 

寝る前に寒くて寒くて。足がちっとも暖まらなくて。節々が痛くて、腰も痛くて頭痛もして。

これは何だ?と思いつつ眠りについて、次の日の朝、出掛ける予定だったのをキャンセルして様子を見ていたら、夕方には38度の熱。

 

腰が痛いのが辛くて膀胱炎もやったから腎盂炎とか腎盂腎炎とか疑って、次の日に病院に行ってきました。

 

症状としては熱と腰の痛みと頭痛と節々の痛み。それと私にしては珍しく食欲無し。

でも、いつもの風邪より楽なんです。喉痛くないし、咳出てないし、鼻水も出てないし。ちょっと無理すればオペラ1本歌える感じ。

 

で、病院の受付で「熱あります」って言ったら速攻で外に出されました!!

電話してから行かなきゃいけなかったそうです。

熱のせいで、まともな判断できませんでした。とりあえず病院!痛み止め貰う!ってな具合です。

 

で、外に出されまして。

外!まだちょっと寒いです!!!

すぐに夫に電話して車で戻ってきて貰いました。

その時は37度の熱でしたけど、外にずっと居たら一気に39度まで上がりそう!!!

 

夫を待っていたら看護師さんが出てきて、外にある小屋みたいなところに案内されました。

畳1枚くらいの広さのプレハブみたいな。でもエアコンついてて、窓もドアも開いてて吹きっ曝し。

野外です、ここ。真冬だったら確実にもっと具合悪くなってる。

 

たまらず車に戻ろうとしたら看護師さんに呼び止められ、もうすぐ先生が来て診察しますから中で待っていてくださいって。

中って、外よ、あそこ!!!

寒いから夫にカイロを持ってきて貰いました。なんの罰ゲームよ、これ。

 

診察では、すぐにインフルエンザの検査、そちらは陰性。先生も腎盂腎炎とか疑ったのか背中とか叩いて響きますか?って、全然痛くないし。

 

血液検査ではまた血を抜かれたわけですが、私、迷走神経反射の気があるのです。いつもは寝転がって採血させて貰うのですが、イスしかないからしょうがない。採血されてる最中の吐き気、冷や汗が出る感じ、頭がヒヤーっと冷たくなる感じ、視界が狭くなる感じ…そして終わった後、フラフラして歩けない。採血って恐怖。注射のチクってするのも嫌い!!痛い!!

 

血液検査の結果は白血球の数から何らかのウィルスに罹ってますねって。

 

PCR検査しときますか?

コロナもウィルスだからねぇ…

そうですよねぇ…

って会話の後、PCR受けるなら仕事場に受ける前に知らせなきゃいけないと話したら私が歌い手なのを思い出したのか「仕事柄、やっときましょうね」って…

 

その場でカルチャーセンターに電話。

この前のレッスンの時にどこを通って教室に入ったか(これ二度目。2月4日に投稿した話)聞かれまして。イオンの中にあるカルチャーセンターなんです。

この質問がされるのは、陽性が分かったらすぐに消毒するからなんだそうです。つまり、私が関係したであろう場所は全て消毒されるわけですよ。凄いな…。これではあちこち練り歩きながら教室に入るの、やめなきゃいかんかな。(不要不急の練り歩き)

で、記憶を辿るのが大変でしたけど、手芸屋さんは必ず見るのと、その時はフライパンを見たのを覚えていたので何とか答えられました。

手芸屋さん、家庭用品、台所用品、文房具、サンリオショップ、子ども服、電化製品、季節の商品(お雛様とか)…誘惑いっぱいの売り場なんです。

 

PCR検査は唾液での検査でした。

前に母が高熱でPCRを受けた時も唾液で、だったそうで「なかなか貯まらなくて時間が掛かった」って話してました。

私の方は、キットを取りに行った看護師さんの「梅干しでも思い浮かべて唾液貯めといて!」の一言で、すぐさま口いっぱいに溜まりました。なんて単純なんでしょ。

ちなみに母は陰性で、なんの熱だったのやら…。その時はインフルエンザの検査もして貰えなかったそうですから、そこでは患者の辛さを緩和するとか、治療するとか、本来の医療の姿はどこへ行ったんでしょうね?

 

さて。私の症状はカロナールで腰痛は治まり、頭痛は遠くへ。熱はまさかの35度台まで下がりましたが、食欲はなかなか戻らず。少々食べなくても蓄えで何とかなるので、これは心配いらないかな。

 

結果は陰性でした。

陽性だったら色々面倒なことになってたなぁ。

でも、2週間も自宅待機になったら庭仕事に専念しようって思ってました。バラが…もう芽吹いてるのに寝込みを襲ってません。

 

毎年、3月と10月は具合悪くなるんですよね。

って、いつも誕生日の頃に熱出てたような。あらら、今日は誕生日よ。

 

なんでこんな菌に罹ったの?とお医者さんに言われることが多いので、またありふれたウィルス(普通の人には何とも無いウィルス)で具合悪くなったんじゃないかなぁと思います。(なんでこんな菌に?で入院は二度ほど)

 

今度、熱出たら病院にはちゃんと電話して行きます。

いや、もう熱出さない。誕生日の決意。

 

無理だと思う。