ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

チラシに載せるコロナ対策の文言

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バラの季節を迎えています。

 

昨年5月に上演するはずだったオペラは、8月に延期公演が決まりました。

 

気が付くと5月。チラシを急がねばなりません。

スケジュールが合わず変更になった歌い手もいます。会場も変わりオケではやらないことになりましたのでチラシは新しくせねばなりません。

 

チラシには『コロナ対策』についての文言を載せることにしました。私たちは充分、対策を取って上演しています。というもの。

 

チラシを作ってくださる方に、その文言を送りました。

「多いですね…」って。

「合唱のコンサートでもここまでは載せませんよ」って。

 

「風当たりが強いように感じてるんです」と答えると

「合唱もそうですよ」って。

 

たぶん文言は削ることになると思いますが、そんなに長くなったのは風当たりのせいだけでしょうか?

 

悶々と考えていました。

 

 

それで、気がついたこと。

 

 

 

内側を説得しないといけないのです。

 

 

オペラは、

特に、市民オペラ団は、

 

合唱は一般人、ソリストはプロ、

という形で成り立っています。

 

一般の方はこのコロナで合唱などの活動を職場から制限されている方もいます。

そういう方は参加出来なくて仕方ないとしても、そうでない方は趣味でやってるのですから、このご時世、休んだっていいのです。(しかしながら休んでる間に確実に衰え、再開する時には歌えなくなってるでしょうし、活動する人がいなくなれば団体は無くなり存続させることは難しいでしょう)

 

だから公演を打とうと思ったら、内側を説得する必要があるのです。

 

稽古では歌唱マスクを開発して全員がそれを使って歌い、換気を充分行ったり、体温の記入記録など、出来うる限りのことをしています。

 

それでも、です。

練習だったらOKなんです。

公演となるとマスクを外します。

プロの演奏家だったら躊躇なく外すんだろうと思います。でも一般の方はそうはいかない。関係者が見に来た時に白い目で見られるとか、そういった不安を感じるのでしょう。コロナじゃなくて人が怖い。

だからチラシには、充分対策を取ってますという文言を載せないといけないと思うのです。

 

下記がその文言。

 

感染症対策について~安心してご来場頂くために~】
公演を迎えるにあたり、稲城市民オペラでは感染症専門医による講習を受け対策内容に則って公演を実施しております。出演者は公演2週間前からの体温を記録し、全員がPCR検査を受け陰性であることを確認の上、上演致します。
会場内は換気のため上演中におきましてもドアは解放しております。開場前にお客様の触れられる可能性のあるところ(手すりやドアノブなど)は消毒しております。ソーシャルディスタンスを保つため座席は半分に減らしてあります。

 

〈お客様には以下のことをお願い致します〉
<入場時>
*適度な距離を保って並び、ご入場ください。
*受付にて検温、手指の消毒、連絡先の提出をお願い致します。
*37.5度以上の熱のある方、体調の優れない方、風邪症状のある方、新型コロナウィルスに感染の疑いのある方のご入場はお断り致します。
*チケットの半券はお客様自身にてもぎり、専用箱にお入れください。
*プログラムはご自分でお取りください。

<会場内>
*会場内での飲食はご遠慮ください。
*会場内ではマスクの着用をお願い致します。
*大きな声での声援はご遠慮ください。代わりに拍手をお願い致します。
*休憩中もソーシャルディスタンスを保つようお願い致します。
*着席不可の座席には座らないでください。
*会場内に設置してある指揮者用譜面台、小道具類、楽器等にはお手を触れないようお願い致します。
*演奏者のアクティングエリア内には立ち入らないようお願い致します。
*出演者への花束などの手渡しはご遠慮ください。
<退場時>
*終演後の出演者によるお見送りは致しておりません。
*規制退場を行います。指示に従ってご退場ください。

 

 

うーん。長いですよね。

でも削れない…