ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

誕生日の前の日に

このところ気圧の変化が激しいですね。滅多に頭痛はしないのですが、2日続けて頭痛薬のお世話になってます。

45歳最後の日は、ミサで答唱の担当でした。昨日のミサは主任神父様ではなく、マリオ・カンドゥッチ神父様。

ミサの前にちょっとご挨拶したら、話の流れで私が歌手だという話になり、随分期待をさせて、ハードルを上げての答唱となってしまいました。

 

答唱は五線の中をあまり変化の無い音形で、五線の中にチェンジがある私には丁度歌いづらい高さなのです。しかも朝っぱらから微妙な音の高さを歌うって、なんというか罰ゲームに近いというか…

 

歌を聴かせる類のものではないので、そこはそれ、割り切ってるんですけどね、歌手ということで多少なりとも期待はされるわけです。

 

その前の日は娘の卒業を祝う会で保護者からは歌のプレゼントだったんです。こちらも「頼むよ!」なんて期待する言葉を頂いてしまったんですが、オペラの本番1ヶ月前に歌謡曲の、しかも男性シンガーの曲を、転調することなく歌うのはそれこそ拷問だったので、ごめんなさい、でした。みんな女性なのによく歌えるなぁ…。聞いていた娘が「音が低いよね」と。ママが歌える音程ではないことは理解して貰えたようです。

 

ミサの後は、2週間後のミサの答唱を子どもが歌うのでその指導を。

簡単なものが当たったので、それは良かったんですが、下降音形は放っておくと尻すぼみの、格好悪い歌い方になるのでそこは強く指導しておきました。優秀だったので後は当日の練習のみ。

詠唱(アレルヤ唱)は私が担当してましたが、一人で歌います!という子が出てきてくれたので、彼女にお任せです。娘と同級生ですが、しっかりしてます。

 

カンドゥッチ神父様の話が面白かったので、その話題をと思っていたらのっけから脱線しました。(また今度)

誕生日の前の日に『歌う』ことに関われたのは喜ばしいことです。神様から歌うことを許可されているように感じます。