ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

それは騙し絵というか

カルチャーのヴォイトレのレッスンで。

最近は『花』という曲を最初に歌うようにしています。

 

♪春の〜うらぁらぁの〜

じゃなくて、

♪泣きなさぁい〜、笑いなさぁ〜い

の方の『花』です。

 

使っている楽譜の調が、生徒さんたちには最高音が高く感じるんです。だからといって調を下げると今度は下の音が歌えなくなります。

 

もしかしたらこの曲は男性が歌うことを前提に作られたのかも…

 

それか、それか、沖縄の人独特の喉の強さで、女の人には、さほど高く感じないのか…

 

高いといっても、出せない音ではないのです。さっきまで発声練習で難なく出してたよ?

この前、別な曲では普通に歌ってた音だよ?

と説明しますが、なぜかこの曲の中では高く感じる音に変身してしまうのです。

 

そういうわけで、この曲を最初に練習。

それから他の曲を歌います。

 

そうしたら、あーら不思議!

皆さん楽なポジションでスラスラと歌えちゃうんですよ。

 

何なのでしょうね。騙し絵的な現象…と言いますか…

しばらくはこの『騙し絵唱法』?!で、やってみます。