ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

キリストを覆っていた布の花

ゴールデンウィークの始まりは教会で、終わる日も教会でした。

やっと時間が出来たと思ったら毎日のように教会に出掛けていて、息子に「天国が近くなった?」と言われてます。

 

で、ゴールデンウィークの最後の日はチマッティ神父様月命日のミサへ。

チマッティ神父様は50年くらい前に調布で亡くなったイタリア人神父様で尊者です。今は列福運動中。福者となられた後は聖人へ、という流れになります。

日本で最初の日本語によるオペラ《細川ガラシア》を作曲されてます。(3年ほど前に上演した際、私は巡礼の娘役で、私の娘はガラシアの娘役で出演しました)

 

さて。

チマッティ資料館を取り仕切るコンプリ神父様が入院されたということで心配していたのですが、とっくに退院されてて、相変わらず元気なご様子でした!!(心配して損した!!)

 

コンプリ神父様は、聖骸布の研究者でもあり、時々遊びに行くと聖骸布のレクチャーが始まります。で、3月にお会いした時も聖骸布について「本を読め!」「勉強しろ!」とお叱りを受けてまして…

 

ちょうど、この季節はイエス様が磔刑されて降ろされた時に身体を包んでいたという亜麻布の材料になる亜麻の花が満開ということで、見せて頂きました。

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素敵な青。

「関東にはここにしか咲いてないよ」なんて言ってましたけど、そんなことは無いと思う。笑

 

この花はキアラ神父様の墓碑の側に植えられてました。

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キアラ神父様は『沈黙』のモデルになったイタリア人神父様です。小石川から骨が出てきて、いつだったか大騒ぎしてましたね。ちょうどその知らせを受けた時も私はコンプリ神父様と一緒に居て、興奮している神父様に付き合ってました!笑

 

チマッティ月命日ミサの次の日は、所属教会へロザリオの祈り。

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こんなに素敵なロザリオを2本も持ってるのに、ロザリオを持って行くのを忘れたという…何をしに行ったんだ?

一緒にお祈りをする人に借りました。私もそうですが皆さんロザリオって、2本も3本も持ってるんです。

 

ロザリオの球を1つ1つ辿りながらお祈りしていくんです。なので、ロザリオが無いことには祈りをするのに不便。所用時間は一周で約30分くらいです。

 

右の白いロザリオは、ローマ法皇に祝別して頂いたものをファエンツァ(イタリア)の司教様からコンプリ神父様に渡り、コンプリ神父様から頂いたものです。

 

赤い方は、20代の頃にバチカンへ行った時に購入したもの。どちらも大切。