ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

カルチャーで先生をするということ

カルチャーセンターでヴォイストレーニングの先生をするようになって、来年3月で丸12年になります。

よく続いてるなぁ…(⌒-⌒; )

 

始めた頃は『3年我慢してやめる!』

って言ってたんです。結構つらかったんですよ。

 

カルチャーに私を紹介してくれた方はアロマ関連の方で、音楽とは関係のない方。

最初の一年は店長さんが厳しく、ことある事にレッスン計画表を提出させられたり、行く度に事細かに色々と言われ、紹介してくれた方が「なぜ私にはそんなに厳しく言うのか?」と聞きに行ったくらいでした。

でも、お陰で試行錯誤して教えるための勉強が出来たのは感謝です。自分では難なく出来ることで躓いてたりするのを、どうやったら出来るのか、生徒さんの身体で何が起きてるのか、あれやこれやと考え解決方法を探るのは面白い作業です。

 

カルチャーで教えるって何が難しいのかって、そりゃあもう『生徒さんはお客様』だから。

店長にキツく色々言われていたのも、このことがイマイチ分かってなかったんでしょうね。生徒さんに「そんなに技術的なことを教えてくれなくていいです。歌い手になりたいわけじゃないから」と言われたこともありました。

 

上達したいから習いに来てるんじゃないの?

と思うのですが、カルチャーの生徒さんはどうやらそうではないらしいのですよ。

 

熱意があり過ぎたんですね…

 

今はユルユル過ぎて生徒さんに申し訳ないと思っているんです。こんなんじゃ上達が見込めないから辞めますって辞めちゃうんじゃないかなぁと思っているのに「ここに来て歌うのが楽しいから辞めないで」と言われてます。

うーん、いいのだろうか。いいのだろうな。