ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

用心棒料

カルチャーセンターでのヴォイストレーニングの仕事は10年を超えました。

よく続いてるなぁと思います。最初の1年で「もう辞める、もう辞める、3年続けたら辞める」と言い続けていたのが、あれよあれよと10年ちょい。

 

カルチャーセンターの月謝は、ちょっと割高だと思います。これは何割かがセンターに行くから。そのうち何割かは場所代として支払ってるそうで。そういうわけで講師に渡されるのは4割程度。(もっと少ないところもあるかもしれません)どの音楽教室もそんなもんだと思います。

 

最初のうちは随分取るなぁと思ってました。が、お金のことを自分でやらなくていい、集客も頑張る必要なし(?)、場所の心配もいらないとなるとかなり楽です。

 

あるところでは(そこも月謝制なのに)「休んだから払わない」という輩もいました。

在籍しておいて、それは無いだろうと思います。説明して説明して、やっとご納得頂けたようですが…

 

これがカルチャーだったら、会社が相手なのですんなり払うんだろうなぁと思います。

もう一つの方は個人相手だから舐めてるのでしょう。そういう意味ではカルチャーに6割というのは『用心棒料』&『宣伝料』&『場所代・光熱費代』&『運営費』として、妥当なんでしょうね。

 

カルチャーでは生徒さんの都合での欠席はもちろんのこと、講師理由で欠席した場合でも月謝制なので一回分のレッスン料はお返しできません。講師理由ですとその分、どこかで補講を入れなければなりません。

けれども私の生徒さんたちったら、講師理由の欠席でも、返金、振替の必要は無いと言ってくれるんです。でもカルチャーセンターの規定だからそうもいきませんし、私の都合で休んでおいて講師料は頂けません。

なのに「一回分いらない」って言うんですよ。大変ありがたいです。

 

払わない人の言い分の「最初に説明受けてないから」「最初に会則を渡すのは基本だ!」などと言われるのも良く分かるのですが、無料での会ではないことは知っていたはずなんです。

これって置き換えると「値札が付いてなかったから払わなくていい」と言ってるようなものですよね。

 

せめて自分が在籍した期間の月謝や、そうでなくても受けた回数分くらいは支払うのが当たり前。受けておいてトンズラ出来るかもって、平気で食い逃げとかしてそう。

基本がどうのこうの言うのなら、辞める時に「受けた分をお支払いします」って言ってくるのが人間としての基本じゃないのかしらねぇ。

 

というわけで、カルチャーの6割は用心棒料として妥当なんでしょうね。