ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

楽屋裏

稲城市民オペラ『ラ・ボエーム』画像色々。

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楽屋にて。

メイクさんに髪の毛をやって貰ってるベノア役の星田さんを隠し撮り。

鏡に私も写ってますんで全然隠し撮りじゃないんですけどね。みんなが変身していくのを見るのは楽しいです。

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変身後。

普段の星田さんより20歳くらい老けました。

私は実年齢の半分以下になれるよう、頑張って頂きました!

 

メイクをして頂いてる時は普段のお化粧に応用できないかチェックです!!

「眉が難しい…」なんて話したらメイクさんは「眉をやるのが楽しい」んだそうです。さすが!

で、私の眉は左側(向かって右)が片方に比べると『戦闘的』なんです。おんなじに生えて欲しかったな。

 

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エストロと。

河村さんとはいつも幕間でしか撮れません。

これは2幕と3幕の間。緞帳の降りた舞台上です。

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マルチェッロ役の鶴川さんと撮っていたら

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ムゼッタちゃんが邪魔しに来ました!!

 

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合唱団の男性陣。

2幕ではダンディーな感じに仕上がっていたのに、3幕冒頭の掃除夫では目指したのは『カールおじさん』(関東では見られなくなりましたね)

見事に変身してます。合唱団は自分でメイクしてるんですよ。

椿姫、こうもり、カルメンと経験を積んで、みんなお化粧が上手になっています。

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女性合唱の皆さんと。これは4幕の出の前。合唱の皆さんはカーテンコール待ち。

ミミはこれから死にゆくので病人メイクになってます。でも衣装は豪華。お金持ちのパトロンがいるんです。そこを逃げ出してロドルフォの元へ。

好きな人の側で死にたいって、

 

素敵なんですが…

遺体の処理をさせるんだよねぇ…

などと現実的な考えに及んでしまうのは年取ったせいなのか。

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相手役、ロドルフォの望月さんと。これはゲネプロの日の写真。

ロドルフォ役って大変なんですよ。見事に歌いきってました。

 

それにしても、テノールの次にすぐに歌うアリアは怖いものがあります。助走なしで始まるんです。

 

とはいえ、基本、本番の日は私は発声練習はほとんどしません。

何もせずに会場に来て、1時間くらい前に一声(ドミソドソミドくらい)出して終わり。長くやると私は疲れちゃう。

 

楽屋でこしらえをしていると、モニターのスピーカーから色んな人が発声練習してるのが聞こえてきます。

 

人にも寄りますが1時間くらいかけて、ゆっくりじっくり発声して声帯を温める方も。

人それぞれで面白いです。

 

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コッリーネ役の鈴川さんと。

彼(バス)と私(ソプラノ)とでは声帯の大きさはどのくらい違うんでしょう…

一概には言えませんが(声帯が)大きい人は準備に時間を掛ける人が多いように見受けます。(もちろん人それぞれです)

コッリーネのアリアは終幕にあるのですけど、プッチーニは声のことをよく知ってるなぁと思います。声帯が温まった(準備が充分になった)ところにアリアを持ってきてるんですから、なんて優しい!

 

そういうわけで、1幕では「鍵をなくしてしまった」と、ミミのほとばしる音楽の時にウォーミングアップみたいな感じになってます。そこが上手くいけばアリアも大丈夫。