ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

母校で演奏

頭の中でフォーレのレクイエムが鳴り響いているソプラノ歌手・川上真澄です。

もう終わったんだから、次の曲が流れて欲しい…

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日曜日には母校の大きなホールでフォーレのレクイエムを歌ってきました。ソロでしたが、合唱も歌うという異例の編成!後輩たちとどっぷり「音楽をやる」ことが出来て嬉しく楽しいひと時でした。

大学を卒業して20数年、まさか母校で歌える日が来るなんて思ってもみなかったことです。卒業してしばらくは母校主催の公演のオーディションを受けていましたが見事に落ちまくり。とうとう年齢制限が来て母校で歌うチャンスはなくなっていました。

私が大学在学中は校舎は厚木にあったのですが、今は新百合ヶ丘駅近くに移転し、同時にオペラを演るための馬蹄形の大きなホールも併設されました。大きなホールは日本全国どこにでもありますが、馬蹄形の演奏し易いホールというのは、なかなか…。こんな素敵なホールでソロ(合唱も)を演奏することが出来て幸せな時間でした。

たぶんもう、ここでは歌う機会は無いだろうと記念に楽屋の画像を撮りまくってきました!完全にお上りさん状態。

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今の昭和音大生はいいなぁ…また学生に戻りたくなりました。で、クラリネットの一年生たちのお母さんの年齢を聞いたら…私より若かった!!!というか同世代。そりゃそうよね、うちの息子は16歳。

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当日の進行表。

こういうのまで、ちゃんと作るんですね。(画像は少しボカしてあります)出演依頼書も頂きましたし、サークル活動と言えどコンサート運営のためのノウハウはきっちり勉強するんですね。(それでがんじがらめになったのか「出演依頼書」を頂かないと僕ちゃん演奏しませんと言ってきたのがいましたが…)

 

音大を卒業して演奏家の道に進む人はごく僅か。だからといって、こういう経験が無駄になることはないと思います。学生時代に思いっきり楽しんで演奏して欲しいです。

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後輩たちに頂いたお花。