ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

行かせたくない幼稚園 その2

続きです。

 

別の市に住んでいた時、息子は当時話題になっていた『横◯式』の幼稚園に通っていました。

わざわざそこを選んだのでは無く、うちから一番近い幼稚園が息子入園の年度から『横◯式』を取り入れた、というだけです。

 

行かせたかった幼稚園はカトリックの幼稚園ですが住んでいた近くに無かったんです。

そうなると、一番近所の幼稚園がいいだろうと。下の子がお腹に入る予定でしたし、無理しなくてもということで選びました。

 

元々、その幼稚園は子どもたちが身体を動かすことを主体とした元気な幼稚園でした。

3年間、横◯式の幼稚園に通った結果、とても良かったので「ぜひ下の子も」と思っていたんです。

 

そうして引っ越した先では、市内に一件、横◯式を取り入れた幼稚園があったんですね。

近くではないですが、通わせられない距離でもないし、まずは見学に行くことにしました。

 

そうしたら、ちょうど横◯式が持て囃されてきた頃で、見学者の多いこと!

その園では『プレ』に入ってないと基本、入園は出来ません。ということでしたが、引っ越してきたばかりなのでプレも何も…

 

お話を伺っていると、あれ?と思うようなことが数点。

 

園の建物は、園長がイタリア好きで、イタリアから取り寄せた資材で作った外観で…

外から見て幼稚園だと分からないような造りになっています。

と、奥様(たぶん)が話してくれました。

 

園バスが停まってるから、外から見て幼稚園だと容易に分かるんですけどね。

 

イタリアねぇ…

住んでましたけど、あちらは何百年も同じ建物を中を改装して使ってるんですよね。

幼稚園がイタリアねぇ…

必要???

 

そして、うちの上の子が横◯式の幼稚園出身と知ると否や

「みなさぁーん、こちら、上のお子さんが横◯式だったんですってぇ」

と大きな声で吹聴する奥様。

 

なんだかなぁ…

 

この2点で気付くべきでした。

 

そして、一番おかしいと思ったのは、

横◯式なのに、運動神経の良い子を入園させるということ。

入園試験があるのです。

トランポリンなどの試験があるということでした。

 

横◯式は、運動が苦手な子でも(むしろそういう子こそ)頑張れる、という教育方針だったと息子の幼稚園で感じておりましたが、こちらでは能力の高い子を選ぶということで強い違和感を覚えました。方針を捻じ曲げてるなぁ…

 

なぜ横◯式を取り入れたのか、などの話もなく、外側や流行り廃りにばっかり気を取られているというか、子どものこと主体で考えているのかなぁ?という感じ。

 

なまじっかお兄ちゃんの時が良かったので、私の目も曇っていたんですね。

 

でも、例え良いもの(横◯式)であっても、園の姿勢一つで良くも悪くも変わってしまうんでしょう。結局、どんな教育方針であっても、元々が(根底が)ちゃんとしてないと意味を成さないということです。

つまり、うちの息子が通った幼稚園は横◯式を取り入れようと取り入れなくても、素晴らしい園だったということです。

褒めてるんだから名前を明かしますね。

相模原市にある虹が丘幼稚園です。先生たちも元気で、園長先生は人格者で、良かったですよ。(息子は高校生なので、15年くらい前の情報です)

 

外側ばっかり気にする幼稚園、これは要注意。

当たり前ですが、子どものことを一番に考えている幼稚園なのか見極める必要があると思いました。

 

こちらは、10年も前のことなので今は分かりません。改善されてるといいですね。