風邪を引きやすいのは…
風邪っぴき大王のソプラノ歌手です。
年に3回は引いているのですが、なんとなんと、昨年の10月に酷いのを引いたっきり元気なんです。もう8月ですよ!約10ヶ月、薬を飲んでないのです。なんて健康的なんでしょ。
昨年の10月は教会コンサートを控えていて、結局本番も風邪を引いたまま酷い声で歌いました。
その時の風邪は全ての症状を網羅するという、とんでもなくタチの悪いもので苦しかったぁ…。今流行っているコロナの走りだったのではないかと密かに思っています。(お腹もくだったし、頭痛もしたし、高熱も当然出たし、食べ物の味はよく分からないし、鼻水も咳も目ヤニも酷いし…)
結局、咳喘息に移行してステロイドのお世話になりました。お医者さまは12月まで薬を飲み続けろと有無を言わさない感じだったんですが、声枯れが酷くなったので自己判断で辞めました。
で、その後、コロナで自粛。
マスク、手洗いの徹底。顔を触らない。あまり出歩かない。
しょっちゅう熱も出してるので、地域のお医者様からはインフル地域第一号を疑われるのは毎年のことで、コロナは、もしかしたら第一号になるかも…って思ってたんです。
なんでだろ?なんで今は風邪引かないんだろ?
風邪を引きやすい体質なのになんで元気なんだろ?
マスクは相変わらず試行錯誤して作っております。歌唱マスクなるものは、息を吸い込む力が強いので口に張り付かないものを開発中(ほぼ完成)
で、思ったんですが、
この驚くべき吸引力が風邪のウィルスを引き寄せているんじゃないかと。
サプリメントとか色々試しましたし、民間療法と呼ばれるものは、きっとどんな人より知識は多いと思うんです。もう風邪ばっかり引いてるから、ほとんど諦め気味なんですけどね、他の人と何が違うって「吸引力」なのよ。
で、あんまり歌っていない今は全く風邪引かない…
皮肉なもんです。
前にも歌えない日々があったなぁ…
緊急事態宣言は解除されてカルチャーの仕事は通常に戻りました。こちらは相変わらずユルユルと。
稲城市民オペラの稽古場にしている公民館は完全開館ではなく未だ活動はできない状況…
おかげで庭仕事がはかどります。
(このバラはペッシュボンボン)
フランソワジュランビルで、庭のバラもそろそろ終わりかと思っていたら、ルージュピエールに蕾が上がってきていました。
これは一番花。
またチラホラ咲いてくれそうです。
さて、
今のこの状況、歌う場所がないというこの状況、10数年前にも経験しています。
それは
『出産・育児』
上の子の時は出産して丸一年、なーんにもしませんでした。
その状況をマズイと思ってくれたピアノ科の友人が「なんでも弾くから楽譜持って歌いにおいで!」と誘ってくれて、そこから復帰ができました。
それから3年後、二人目の時には出産して3ヶ月過ぎた頃に「いつまで休んでるつもりなの!!」と歌の先生にレッスンに来るよう言われ、あれよあれよと復帰を果たしました。
そして今。
その頃より今の方がつらいです。
演奏する機会を奪われたままなのですから。希望を感じません。
スポーツ選手ほどではありませんが、私たち歌い手にもリミットはあります。「声は消耗品」と私たちの間ではよく言いますし、コンサートやオペラをやるには体力を消耗します。いつまでも歌っていられるわけではない…
ところで。
私たちが目指している歌唱は「ベルカント唱法」と呼ばれます。イタリア語で直訳すると「美しい歌」という意味。ベルカントで歌うよう指導を受けてきました。
なんと、「ベルカント」という名前のバラがあるのです。切り花品種らしいです。苗は出回ってないみたい。庭にお迎えは…無理そうですね。
サハラ 98の葉の上に赤ちゃんカマキリがいました。こんなに小さくても戦闘態勢なのがいいです。
テレワークオペラ
今月5日と6日に予定していたオペラ。
うふふ。懐かしいね、このチラシ。
当然ながらこの公演も中止(延期)となり、自粛生活を送っています。
稽古場も閉鎖、カルチャーもお休み、私のお仕事はなーんも無いです。
おうちに篭りっきりの生活ですが、出掛けなくても全く苦じゃないのですよ。
マスク作ったり、庭に出たり、おうちでまーったりしてるのが何とも至福の時というか…
さてね。
そんな中、団員さんから提案があり、在宅で合唱❣️
『テレワークオペラ』なるものをやってみました。
私たちのこの愛妙は、稲城(東京)、富士宮(静岡)、長崎(九州)の混合チーム。3団体が協力して一つの舞台を作り上げるという大掛かりな公演にチャレンジしている最中でした。これまでそれぞれの土地で稽古を重ねてきていました。この動画もそれぞれの地域から集まったものです。
演奏箇所は
オペラ『愛の妙薬』1幕フィナーレ。
テンポの速いこの部分、皆さんよく歌えました。
普段は指揮に合わせて歌いますが、今回は伴奏を頼りに演奏します。気を付けないとズレるんですよ。
マエストロである柴田真郁さんの『振らない指揮』も見事です。動画で指揮をしているのは副指揮者の松村さん。ピアノは稲葉さん。
この箇所は、ドゥルカマーラ役のお二人は出演しないところですが、合唱バリトンパートを歌って頂きました。
ソリスト男性陣は自前の衣装。
合唱団は既に用意してある衣装で撮影。この衣装は自分で縫って作った方もいるんですよ。
ベルコーレ役の某つるかわさんが、なぜに笑えるのでしょう…。歌っているのに笑いが取れるってある意味才能。
それぞれの自宅で演奏…
と思いきや、も、森の中???
外でその衣装で歌ったの???
という人もいて、なかなか皆さんやってくれました。
是非、ご覧になってくださいね。
公演延期です
5月5日、6日に予定していた稲城市民オペラのボンジョルノ!市民オペラ『愛の妙薬』公演は取りやめ、延期になりました。
楽しみにしてくださっていた方には申し訳ありません。
延期ということで調整をしていますが、まだ何も決定していません。会場が無いのです。
ダブルキャストでお客様にお見せするのは2日間だけですが、会場は4日〜5日間押さえます。
リハーサルを1日で済ませるならプラス1日でいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、リハーサルの前に舞台設営があります。オーケストラピットも座席を取り外しての設営作業がありますし、舞台が仕上がったら照明合わせも行います。
そういうわけで、お客様にお見せする日数プラス2日〜3日、続けてホールを押さえないといけないのです。
4日も5日も続けてホールを押さえることの難しさよ…
そういうわけで、またこれからです。
今はチケット払い戻し作業など事後処理にあたっています。
仕方のないこととはいえ、気持ちが重いです。
岩松
想像もしなかったことが、まさかこんなことが…と思えるような事態になってしまいましたね。
5月5日と6日に大きな本番を迎えます。
いつもは公演を成功させるために公演2、3ヶ月前からは、そのことだけを考えて本番を迎えますが、こんなに辛いのは初めてです。
今は誰でもそうでしょうし、特に演奏家(実演家)や舞台関係者(照明さんとか)にとっても大変な局面を迎えています。
3月あたりからチケットが売れ出すと見込んでいました…が、実際は…
ある日を境にチケット申し込みや問い合わせの電話はパタっと。それでも申し込んでくださる有り難い方もいらっしゃいます。
おみくじを引いたら「岩松」のお言葉。
岩場に根を張り、踏ん張っていればいずれ花を咲かせる、と。
今は状況は良くないけど、努力を怠らず頑張りなさい、いずれ良い結果は出る、と言われていると解釈しました。
公演日はやってきます。
集中しよう。