ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

昨年の録音ですが

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昨年の11月のコンサートで歌った『岐宿の子守唄』です。長崎の下五島に伝わる子守唄。私のルーツは上五島ですが、未だに五島列島には行ったことがありません。いつか上陸したい!

 

この曲、ちゃんとした楽譜があるわけではなく、メロディにコードが付いているものです。稲城市民オペラの指揮者でもある河村さんがアレンジをして弾いてくださってます。

今年はこの歌で締めくくりを。

 

クリスマスコンサートで歌ったものをYouTubeに挙げて頂くために確認していたら、ちょうど懐かしの録画が出てきて久しぶりにこの歌を聞きました。

『子守唄』なんですが、これは『子守』をする子どもが歌う『労働歌』です。日本の子守唄は大抵がそうかもしれません。

 

この『子守唄』(労働歌)で面白いのは、酒屋出身の子守の境遇を羨んでいる歌詞が入っているところでしょうか。

普通、子守に出されるのは貧しい家の子ですが、五島では嫁に行く前に3年間の無償奉公が義務付けられていたそうです。その3年間に不調法があれば、嫁ぐことは許さないという厳しい掟があったとか。

酒屋は裕福だったようで親からの援助もあったのでしょう。『飴』を与えて寝かしつけている、みたいな歌詞が入っています。

知られてない子守唄です。ぜひ、聞いてみてください。

 

他にも自分が歌っているものが出てきまして『良くない』という評価をされているのが…。そりゃあ大歌手ではありませんし、お眼鏡に叶うものではないかもしれません。もちろん日々精進です。

 

稲城市民オペラのカテゴリーで載せて頂いているのですが、他の歌い手さんに「載せていいですか?」と聞くと、やはり皆さん躊躇されます。『良くない』という評価が一つでも付くと落ち込まれるからです。

 

ある方に「録音環境が良くないとか、曲が好きじゃないとか、そういったことで良くない評価を付ける人がいるから気にすることはない」と言われました。

なるほどねぇ。付けられる方はたまったもんじゃないですけどねぇ。

 

もちろん『良い』という評価を付けてくださっている方もいて応援してくださって嬉しいです。

 

中には良くない評価をした方の中にも『愛』あるものもあるのかもしれませんが、残念ながらそれはこちらには届かないのです。

 

心臓に毛が生えてないと大変ですね。笑

 

なにより歌うのは喜びであり、私にとっては祈りです。

 

というわけで、

来年もよろしくお願い致します。

皆様にとって素敵な一年になりますように。

 

私は来年も、ふっさふっさと生やしたいです。笑