ソプラノ川上真澄のオペラな生活

ソプラノ歌手の日常を。

佐世保・展海峰

6年ぶりの佐世保

前回は幼馴染があちこちに連れて行ってくれたんでした。今回は佐世保の友人には誰にも知らさず一人で。

2002年のアルカス佐世保杮落とし公演の『魔笛』でご一緒した方に、展海峰に連れて行って貰ったのを思い出して自力で行ってみました。

 

本当は夕暮れ時に行きたかったんです。が、夕方からは雨の予報で、天気が悪いと視界がよろしくないので晴れているうちに。

 

バスで30分。運賃520円也。

タクシーだと20分くらい。3000円ちょい?

 

当然、バスです!

f:id:sop-masumi:20190823063436j:image

こーんな景色を見ながら進みます。

SSKです。造船所ですね。

f:id:sop-masumi:20190823064231j:image

この景色になると終点はもうすぐです。

そういえば、この地区に昔、大叔母が住んでいました。海の目の前に家があって、素敵なロケーションでした。

 

展海峰へは断然バスの方がお得なんですが、帰りのバスを検索したら

 

20分後か2時間後…

何なのこの開き。

 

景色も良くて下界より少し涼しくて、ゆっくりしたいけど、2時間は長すぎる…その後の予定が詰まっています。

タクシーで行ってバスにするか、逆にしようにもタクシーは走らせてなくて捕まえられないから往復タクシーにするか…

 

で、

滞在時間20分を選び、駆け足観光を選択。

 

バスは登りに登って終点に近づいていきます。はやる気持ちを抑えて、そうして、もう少しで終点の展海峰というところで、

 

なんと、私の後ろに座っていたお婆さんが

「止めてくださーい」

 

え?

ここで?

 

バス停も何もありません。

次はいよいよ終点の展海峰ですよ?

 

運転手さん

「どこですかー?」

 

え?

どういうこと?

 

お婆さん

「次の家の前…」

 

止まるバス。

降りるお婆さん。

 

え?

バス停無いよ?

まさかの自宅前降車?

 

足が悪そうなお婆さんが、ゆっくり、ゆっくり歩いていきます。

きっと、この方が特殊なんだろうなぁ。運転手さん優しいなぁ…

 

バスはまた動き出します。

 

さぁ、いよいよ終点…

 

と思ったら、バス後方からお爺さんが

「次の家でー」

 

は?

この爺さんも?

 

どうやらお婆さんを真似て自分も途中下車。

便乗しようとしてます。(降りるんだけど便乗)

 

運転手さん

「どこのー?」

 

え?聞く?

 

お爺さん

「黒か屋根のー」

 

そうしてまた、自宅前降車。

 

佐世保のバスの運転手さん、優しかぁ💕

 

あとで聞いたら、そういうシステム?なんだそう。

(いや、ホントは分かりません。暗黙の了解でそういうことになってるのかも)

 

そんなことがあって、ようやく展海峰に到着。

f:id:sop-masumi:20190823014639j:image

九十九島の美しいこと!

f:id:sop-masumi:20190823014814j:image

じっくり、ゆっくり眺めていたい〜

f:id:sop-masumi:20190823063616j:image

美しき天然を作曲した田中 穂積さんの銅像もありました。

f:id:sop-masumi:20190823062751j:image

 

今度は是非、夕暮れ時に。

ゆっくりと来よう。